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【画像解説】HubSpotへのドメイン接続方法を徹底解説

  • HubSpot
  • ドメイン

2025.01.07

2025.01.07

企業がもつウェブサイトやランディングページ、Eメールは、顧客の認知や信頼を得るために重要な役割を果たします。

それらのコンテンツの土台とも言える「ドメイン」もまた、
コンテンツ管理やマーケティング強化、そして顧客からの信頼獲得において重要です。

HubSpotのようなプラットフォームを利用してコンテンツを作成・管理する際、ドメインをHubSpotに接続する必要があります。

ドメイン接続を行うことで、HubSpotで制作したランディングページやWebサイトを自社のブランドとして訴求でき、HubSpotの機能と連動したSEOの向上、マーケティング効果の最適化、データ管理の効率化などを進めていくことができます。

本記事では、初めての方にも分かりやすく、HubSpotへのドメイン接続方法を詳しく解説します。

こんな方におすすめ

  • これからHubSpotを導入する方
  • ドメイン接続によりSEO対策を強化したい方
  • より高度なセキュリティ設定を行いたい方

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HubSpotへのドメイン接続前の事前準備

HubSpotに接続できるドメインは、
「サブドメイン」(例:https://blog.now-village.jp/)
「ブランドドメイン」(例:https://now-village.jp/)
「トップレベルドメイン」(例:.jp)
「Eメールドメイン」(例:@now-village.jp)
4種類です。

▼ドメインの構造

▼Eメールドメインの構造

どのドメインをHubSpotに接続する場合においても、いきなり接続するのではなく事前準備が必要です。
以下は、最低限必要な事前準備のポイントです。

  • 接続するドメインの使用状況を確認
  • ドメインの取得(これからドメイン取得する方向け)
  • DNSサーバーの管理画面へのログイン

それぞれ詳しく見ていきましょう。

接続するドメインの使用状況を確認

まず、HubSpotにドメインを接続する前に、現在の使用状況を確認しておきましょう
企業の状況や接続したいドメインによっても異なりますが、以下の確認ポイントを参考にしてみてください。

◆確認ポイント

【ドメイン】
・接続したいドメインで既に他のウェブホスティングサービスを使用しているかを確認
⇒使用している場合、接続するとすべての設定がHubSpotに移行されてしまうため事前確認が必要

【サブドメイン】
・他サービスで使用されていないサブドメインかを確認
⇒既に他サービスで同じサブドメインが使用されている場合、HubSpotとの接続がうまくできない場合があるため事前確認が必要

【Eメールドメイン】
・SPF、DKIM、DMARCの設定を確認
⇒当初の設定や、適切な設定が守られていないとメールのエラーが生じるため事前確認が必要

HubSpotに接続したいドメインを選ぶ際には、既に他のサービスで使われていないドメインを選ぶことで、既存サイトが動作しなくなるなどの問題を回避する必要があります

事前準備がきちんとできていれば、他のサイトやサービスに影響を与えるリスクが少なくなり、スムーズに運用を進めることができます。

ドメインの取得(これからドメイン取得する方向け)

ドメインを新たに取得する場合は、信頼性の高いドメイン取得サービスを通じて取得することをお勧めします

以下は、よく利用されるドメイン取得サービスの一例です。

◆ドメイン取得サービス例

  • GoDaddy
  • Namecheap
  • GoDaddy
  • Dreamhost
  • WIX
  • お名前.com
  • さくらインターネット

ドメイン名は、企業名やサービスに関連するものを選ぶことで、ブランド認知度を高める効果も期待できるため慎重に選びましょう。

DNSサーバーの管理画面へのログイン

DNS(Domain Name System)は、インターネット上のドメイン名をIPアドレスに変換し、正しい場所に接続する役割をします。

ドメインをHubSpotに接続するには、このDNS設定をするためにドメイン取得サービス(ドメインプロバイダー)の管理画面へアクセスする必要があります。

アクセス後は、HubSpotが指定する特定のDNSレコード(CNAMEなど)を、変更または追加することが求められます。DNSレコードを追加することで、ドメインとHubSpot間の接続が完了します。

事前にDNS管理画面の操作方法を確認し、操作に必要な権限を持っているかを確認しておくと、スムーズな接続作業が可能です。

HubSpotへのドメイン接続方法

ここからは、ドメインの接続方法について解説していきます。

【Step1】ドメイン名の指定

①[設定] > [コンテンツ] > [ドメインとURL] > [ドメイン]

②[ドメインを接続]をクリック

③[プライマリー]を選択し、接続
※サブドメインを設定する場合でも、「プライマリー」を選択する。
ここで利用したいサブドメイン名(例:blog.nowvillage.comなど)を設定すれば、ウェブサイトやブログの公開などにそのサブドメインを使用することができる。

④ドメイン名またはサブドメイン名を指定する

【Step2】ページタイプの指定

作成したいページタイプを選択し、[次へ]をクリックする(例:ブログ)

〈作成したいページの選び方の例〉
・サブドメイン名を「https://blog.now-village.jp/」としてブログページを作成したい
→「ブログ」にチェックを入れる

・サブドメイン名を「https://lp.now-village.jp/」としてランディングページを作成したい
→「ランディングページ」にチェックを入れる

・サブドメイン名を「https://marketing.now-village.jp/」としてマーケティング事業部のページを作成し、ブログページやランディングページ、ナレッジベースなどの各ページを作成したい
→ウェブサイト、ブログ、LP、ナレッジベースのすべてにチェックを入れる

【Step3】ホスティング場所の指定

①ホスティング場所を指定する

②確認する

【Step4】DNSレコードの設定

HubSpotの指示文に従い、DNSレコードの設定をする
※設定は、各コードをコピーし、DSN管理画面側にて設定を行ってください。

DNSレコードは、下記の3種類です。

  • DKIM
  • SPF
  • DMARC

DKIM、SPF、DMARCとは

DNSレコードの設定では、以下の3種類の「送信ドメイン認証」の設定を行う必要があります

  • DKIM(ディー・キム)
  • SPF(エス・ピー・エフ)
  • DMARC(ディー・マーク)

それぞれ、どのようなものかを確認していきます。

SPF:メールの送信元が正しいかを検証する

SPFとは、IPアドレスを利用し、受信したメールの送信元が正しいか、詐称されたものではないか、ということを確認するためのものです

役割や設定効果は、下記のとおりです。

SPF
読み:エス・ピー・エフ
正式名称:Sender Policy Framework
役割:送信サーバーのIPアドレスとSPFレコードとして事前登録したIPアドレスの照合により、メールの送信元が正しいかを検証する
効果:スパムや詐欺メール(なりすましメール)の防止

このSPFは、TXTレコードとしてDNS管理画面に追加します。

追加手順は、下記の通りです。

①[ホスト]と[必須のデータ]列の下にある[コピー]をクリックする
②DNS管理画面側で、指定のフィールドにコピーした値を貼り付ける

※参考|HubSpotでEメール認証を管理する

DKIM:改ざんされていないことを受信側で検証する

DKIMは、メールに電子署名を付与し、メール送信元が改ざんや詐称されていないかを検証するためのものです
役割や設定効果は、下記のとおりです。

DKIM
読み:ディー・キム
正式名称:DomainKeys Identified Mail
役割:送信側が送信するメールに電子署名を付与することにより、改ざんされていないことを受信側で検証する
効果:スパムや詐欺メール(なりすましメール)の検知

DKIMは、CNAMEレコードとしてDNS管理画面に追加します。

追加手順は、下記の通りです。

①[ホスト]と[必須のデータ]列の下にある[コピー]をクリックする
②DNS管理画面側で、指定のフィールドにコピーした値を貼り付ける

DMARC:SPFやDKIMの検証を強化する

DMARCは、SPFやDKIMをベースとしたドメイン認証技術で、フィッシング攻撃やなりすましメールなどの脅威に対する防御方法の中では最も強力な認証技術です

DMARK
読み:ディー・マーク
正式名称:Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance
役割:SPFやDKIMの検証をより強固なものにし、各種脅送信元アドレスドメインがなりすましではなく信頼できる送信元かを判断し、また認証に失敗したメールの扱い方のポリシーを作成する
効果:正当なメールでなければブロック、隔離する、などの処置を施す
   また、レポート機能を提供し、どの程度認証に失敗したかを把握する

DMARCは、TXTレコードとしてDNS管理画面に追加します。

追加手順は、下記の通りです。

①[ホスト]と[必須のデータ]列の下にある[コピー]をクリックする
②DNS管理画面側で、指定のフィールドにコピーした値を貼り付ける

※参考|HubSpotでEメール認証を管理する

プランによるドメイン接続数と種類の違い

各製品・プランにより、接続できるドメインタイプや接続上限数が異なるため、事前に確認をしておきましょう。

以下は、各製品・プランごとに接続できるドメインタイプと接続上限数をまとめた一覧表です。

Marketing Hub

Marketing Hubの場合、Professionalプラン・Enterpriseプランではサブドメインは無制限で接続することが可能です

プラン無料StarterProfessionalEnterprise
サブドメイン1
(1つのルートドメイン上)
1
(1つのルートドメイン上)
無制限
(1つのルートドメイン上)
無制限
(1つのルートドメイン上)
ブランドドメイン1


1


1


1
(オプションによる増加可能)
トップレベルドメイン1
(1つの国コード)
1
(1つの国コード)
無制限

無制限

カスタムドメイン1111
EメールドメインEメール送信ドメインにアクセス可能なすべての
アカウントでは、無制限に接続可能

Content Hub

Content Hubの場合も、Professionalプラン・Enterpriseプランではサブドメインは無制限で接続することが可能です
また、ブランドドメインは、10件接続することができ、オプションにより接続数を増枠することもできます。

プラン無料StarterProfessionalEnterprise
サブドメイン1
(1つのルートドメイン上)
1
(1つのルートドメイン上)
無制限
(1つのルートドメイン上)
無制限
(最大10件のルートドメイン上)
ブランドドメイン1


1


1


10
(オプションによる増加可能)
トップレベルドメイン1

1

無制限

無制限

カスタムドメイン1111
EメールドメインEメール送信ドメインにアクセス可能なすべての
アカウントでは、無制限に接続可能

Service Hub

Service Hubの場合は、基本的にそれぞれ1件ずつの接続が可能で、一部は「ナレッジベース」コンテンツタイプにのみ該当します。

プラン無料StarterProfessionalEnterprise
サブドメイン1


1


1
(ナレッジベースコンテンツタイプのみ)
1
(ナレッジベースコンテンツタイプのみ)
ブランドドメイン1


1


1
(ナレッジベースコンテンツタイプのみ)
1
(ナレッジベースコンテンツタイプのみ)
トップレベルドメイン1

1

1

1

カスタムドメイン1111
EメールドメインEメール送信ドメインにアクセス可能なすべての
アカウントでは、無制限に接続可能

Sales Hub・Operations Hub(共通)

Sales HubとOperations Hubの場合は、基本的にそれぞれ1件ずつの接続が可能です。

プラン無料StarterProfessionalEnterprise
サブドメイン1


1


1


1


ブランドドメイン1


1


1


1


トップレベルドメイン1
(1つの国コード)

1
(1つの国コード)

1
(1つの国コード)

1
(1つの国コード)

カスタムドメイン1111
EメールドメインEメール送信ドメインにアクセス可能なすべての
アカウントでは、無制限に接続可能

HubSpotへのドメイン接続でサイトやコンテンツの信頼度を向上させよう

いかがでしたか?

ドメインは、コンテンツ管理やマーケティング強化、そして顧客からの信頼獲得において重要な要素のひとつです。

HubSpotへのドメイン接続を行うことで、自社のウェブサイトやブログ、ランディングページがubSpotの機能と完全に統合され、SEOの向上、マーケティング効果の最適化、データ管理の効率化などを進めていくことができます。

これからHubSpotを導入しようとしている方や、導入しドメイン接続することを検討されている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

この記事を監修した人

髙山博樹

ナウビレッジ株式会社 取締役CMO

上場企業で勤務後、ナウビレッジ創業メンバーとして参画。 2年でマーケティングコンサルタントとして企業規模、業界に関わらず50社支援し、150のプロジェクトを経験。 マーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)に携わる。 CMOとしても自社のマーケティング領域におけるリード獲得やコンテンツ制作を担い、そこで得た知見を活用して社内外のマーケティング活動に役立てている。HubSpot導入支援サービスの責任者。

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