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HubSpotとSalesforceの違いを比較。料金、機能、口コミ、連携について解説。

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2025.02.21

2025.02.24

HubSpotとSalesforceは、ともに世界的なシェアを誇り、高い評価を受けているCRMです。
きっと皆さんのCRM導入検討のテーブルにもあがっていることでしょう。

ただ、両者は機能やプランが多く、どちらが自社にとって最適か判断しかねる部分も多いかと思います。

そのような方に向けて、
HubSpotとSalesforceの特徴や機能、料金、口コミの観点で比較を行いました。
CRM選定の検討にお役立ていただけますと幸いです。

◆本記事のサマリ◆
■両者ともマーケ/営業/サポートなどの複数の機能を有する
■HubSpot
 ・低価格から利用できる
 ・UIが優れ、利用の定着も早い
 ・インバウンドマーケティングに強い
■Salesforce
 ・業界/企業特有の複雑なカスタマイズに対応できる
 ・専任の担当者が必要
 ・営業支援機能とデータ分析が強い

こんな方におすすめ

  • CRMの導入を検討している方
  • HubSpotとSalesforceのどちらが自社に合っているか分からない方
  • HubSpotとSalesforceの違いについて知りたい方

CMR選定・活用にお困りですか?

  • ・ 自社に合うツールがわからない
  • ・ 現状のシステムを使い切れていない
  • ・ HubSpotの詳細について聞きたい

このような課題に直面している方はHubSpot認定パートナーのナウビレッジへご相談ください。
HubSpotのプロフェッショナルが貴社の状況やニーズに応じて適切なプランや解決策をご提示し、伴走型支援によるスムーズな定着を実現します。

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HubSpotとは

HubSpotは、これまでに世界135か国以上で23.8万社以上に導入されています。
CRM(顧客関係管理)をベースとしてマーケティング、営業、カスタマーサービスの業務をつなぐための機能を網羅するAI搭載のカスタマープラットフォームです。
CRM機能を軸に自社の成長に合わせて、マーケや営業、サービスなどの機能を拡張することができます。

インバウンドの思想を有しており、顧客を「惹きつける」「信頼関係を築く」「満足してもらう」を通して、最終的にビジネス成長を促進することを目指しています。

関連記事:
📚HubSpot(ハブスポット)とは?特徴や機能、料金、注意点を解説

HubSpotの製品群

前述のように、HubSpotにはCRM、マーケティング、営業、カスタマーサービス向けの製品を保有しています。それぞれの特徴は下記です。

製品概要
Marketing Hubマーケティング活動を通じたリード創出や業務を自動化することに特化。EメールマーケティングやSEO、SNS、広告などの機能を有する。
Sales Hub営業活動の見える化、効率化に特化。予実管理やEメールの追跡、ミーティングスケジュール、見積作成などの機能を有する。
Service Hubサービスと顧客のサポートを強化することに特化。チケット管理や顧客フィードバック蓄積、ナレッジベースなどの機能を有する。
Content Hubデジタルコンテンツの作成・管理に特化。ウェブサイトやランディングページの制作、記事や音声コンテンツの作成、SEO対策などの機能を有する。
Operations hubHubSpotとその他のシステムの同期やデータを整理するための機能を有する。業務プロセスを自動化することでチーム間の連携を強化することができます。

関連記事:
📚HubSpot(ハブスポット)とは?特徴や機能、料金、注意点を解説

Salesforceとは

Salesforceは、世界15万社以上が導入するクラウドベースの顧客関係管理(CRM)ソフトウェアです。新規顧客の開拓や商談を効率よく進めることを核として、マーケティング、サービスまでビジネスに必要なあらゆる領域をカバーする機能を備えています。

HubSpotと同様に幅広い機能を有し、高度なカスタマイズと拡張性により、企業の多様なニーズに答えることができます。
ただし、製品(領域)によってUIや連携できるツールが異なることから、導入時や新しい機能を習得するためには時間などのコストが必要になるかもしれません。

Salesforceの製品群

Salesforce製品の中でもCustomer 360は、顧客のすべての情報を集約したプロファイルを活用して、マーケティングやセールス、カスタマーサポートなどの各チームの活動に役立てることができる統合型プラットフォームです。

Customer 360で利用できる機能は多岐にわたりますが、一部をご紹介します。

製品概要
Sales Cloud営業支援ツールとして、顧客や案件の管理、営業プロセスの可視化、売上予測とダッシュボード機能を有する。
Service Cloudサービスを通じて顧客と持続的な良い関係を構築するため、ケース管理やナレッジ管理、オムニチャネル対応などの機能を有する。
Marketing Cloudオムニチャネルマーケティングを実現するメール、モバイル、広告管理などを一元管理することができます。
Commerce Cloudコマース場面におけるWeb、ソーシャルモバイル、店舗などのあらゆる取引を統合できる。
Data CloudCDPとして、顧客情報を効果的に管理し、一貫性のあるデータ活用を行うことができる。

HubSpotとSalesforceの料金比較

HubSpotとSalesforceはどちらも機能の追加に応じて料金が変動するため、大枠は似ています。

HubSpotは、5つの製品にそれぞれ4つのプランがあります。
自社の特徴やフェーズに合わせたプランを追加することができます。

製品名StarterProfessionalEnterprise
Marketing Hub2,400円/月106,000円/月432,000円/月
Sales Hub2,400円/月12,000円/月18,000円/月
Service Hub2,400円/月12,000円/月18,000円/月
Content Hub2,400円/月60,000円/月180,000円/月
Operations Hub2,400円/月96,000円/月240,000円/月

基本的には利用人数によって月額料金が変動します。
ただし、Marketing Hubは、マーケティング活動に利用するリストの数(例えば、メルマガ配信対象者数)によっても変動します。
編集を行わないユーザーには表示のみの権限を付与することができ、これは利用人数にカウントされないため、月額料金には影響しません。
また、年間支払いにするとディスカウントされるため、懐事情と相談して利用してみてください。

関連記事:
📚HubSpot無料版でできること、有料版との違い

Salesforceの料金

Salesforceは製品によってプランが異なります。
製品別では、Sales Cloud、Service Cloud、Marketing Cloudの3つの価格についてご紹介します。

Sales Cloud 参照

Service Cloud 参照

Marketing Cloud 参照

基本的に年間契約が必須になり、プランによって組織単位や人数単位で価格が決定されます。
ベースとなる機能は別途用意されているアプリケーションを契約し、拡充していく必要があります。
また、サポートプランや導入支援によっても価格が変動します。

HubSpotとSalesforceの機能比較

HubSpotとSalesforceの両者の機能について比較します。
HubSpotとSalesforceはどちらも多機能で、自社のビジネスに合わせて拡張していくことができます。
HubSpotはインバウンドによるリード獲得や業務の自動化を行い、直感的にわかるUIで使いやすいプラットフォームを提供します。
一方、Salesforceはカスタマイズを前提に企業ごとのニーズに答えるCRMを構築し、優れたレポート・ダッシュボードを提供します。

下記の軸で比較します。

  • 部門別機能
  • 使いやすさ
  • カスタマイズ性

部門別機能

・マーケティング
HubSpot Marketing Hubはインバウンドマーケティングをサポートするための機能が豊富で、MA、広告連携、SNS管理、コンテンツ管理やリード獲得、ナーチャリングに役立ちます。
Salesforceでは、Eメールマーケティングや広告管理、データ分析などにおいて高度な機能を提供しています。

・営業
HubSpot Sales Hubでは、Eメール追跡や日程調整リンク、セールス業務の自動化など営業活動をサポートする機能を備えています。
Salesforceでは、大規模組織や独自のプロセスを有する企業に向けたカスタマイズ性の高さを特徴としています。リード管理や予測、レポートなどに優れています。

・カスタマーサポート
HubSpot Service Hubでは、問い合わせのチケット管理やカスタマーフィードバック機能、ナレッジベース、ライブチャットなどの機能を備え、顧客との関係性強化をサポートします。
Salesforceでは、ケース管理やフィールドサービス、AI顧客サービスなどを有し、大規模なカスタマーサービスチームや複雑な顧客サービスプロセスの場合に有効です。

使いやすさ

HubSpotは少工数で導入、運用することができます。
前述のように直感的に操作することができ、専門家なしでも利用できるツールで、定着率の高さに定評があります。

反対に、Salesforceはカスタマイズすることが前提になっているため、操作が煩雑になる傾向があります。導入後もトレーニングを受けたり、専門の管理部署を設ける必要があります。

カスタマイズ性

HubSpotでは、プランを追加したりアップグレードすることで機能を追加することができます。他にもアプリマーケットプレイスで機能を拡張するためのアプリケーションをインストールしたり、他社サービスと連携することができます。
また、より高度なカスタマイズとしてHubSpotのUX Extentionsを活用することで、HubSpotのUIをカスタマイズすることも可能です。ただし、UI ExtentionsにはHubSpotに精通したエンジニアが必要になるためご注意ください。

一方、Salesforceは非常に高い拡張性を有しており、大企業や独自の業務フローが必要な場合に適しています。HubSpot同様に、機能拡張のためのアプリケーションが用意されており、企業のニーズに合わせて拡張することが可能です。

HubSpotの機能拡張について相談する

HubSpotとSalesforceのサポート体制比較

導入が決まった後、重要になるのがサポート体制です。
ここでは2社のサポート体制と学習コミュニティについてご紹介します。

HubSpot
HubSpotではカスタマーサポートチームが丁寧なサポートを提供してくれます。
Starter以上の有償プランではチャットやメール、電話でのサポートを無償で受けることができます。

※電話によるサポートはProfessionalプラン以上が対象
チャットサポートを利用すると5分以内にサポートチームから返答があり、正確で丁寧なサポートを利用することができます。

また、プランにかかわらずオンライン学習プラットフォーム「HubSpotアカデミー」を無料で利用することができる点も非常に魅力的です。

ただし、上記のサポート機能において、社内の状況を踏まえたサポートを受けることはやや難しい部分があります。その場合は、パートナーが用意しているサポート機能を利用することを推奨します。

Salesforce
Salesforceでは、24時間365日体制のPremierサポートを利用するには、利用料金に応じた追加料金が必要となります。契約形態によってサポート料金も変わるため、契約前に確認しておく必要があります。

オンラインコミュニティは充実しているため、ユーザー間で不明点の解消を試みることができます。

HubSpotとSalesforceの評価・口コミ比較

HubSpotの評判・口コミ

良い口コミ

手軽に利用が可能であり、ほとんどの機能を無料で利用することができます。
運用の仕方もミニマムから始めることができるため、最初に会社として顧客管理をしていくためには最適だと思います。
少しスケールしてきたら商品ごとに有料化する形かなと思いますが、CRM、Marketing、Salesなどニーズに合わせて有償化できるため、必要な要素だけを有料化し、会社の状況に合わせた使い方が可能です。
ITreview
コンタクトと取引、会社を紐づけて、ハウスリードの管理からプロパティ付与ができて便利。また各種マーケ施策と連動することも可能なので、MAからCRMまで一気通貫して行うことが可能。
ITreview
ユーザー エクスペリエンスは素晴らしく、操作や頻繁な使用が快適です。当社は小規模企業ですが、HubSpot の多様なツールにより、さまざまなマーケティング ニーズに対応でき、目標を効率的に達成できます。
G2.com

ネガティブな口コミ

サポートコンテンツが充実している裏返しかもしれないが、大体のコンテンツが一読では理解が難しい。結局コンテンツでざっくり理解した後で、一般ユーザーが書いたnoteやブログに飛んでやっと理解ができるというのが通常運転。
ITreview
自社のビジネスにおいては今のところ改善要望はあまり無いが強いて言えば英語表記になっているものをGoogleChromeが翻訳しているためたまに変な日本語になる時がある点。
G2.com

Salesforceの評判・口コミ

良い口コミ

営業活動をすべて数値化することができ、なにがボトルネックなのか、なにが要因でどんなことが起きているかなどをダッシュボードを活用して容易に把握することができます。また、多種多様なMAとも連携できるため、顧客データを一括管理可能です。
ITreview
カスタマイズ性が高く、多数の統合機能があり、ニーズに合わせてデータをフォーマットできます。
G2.com

ネガティブな口コミ

色々な機能がありすぎて、逆に初めて触るとわからなくなることがあります。
メニュー名をわかりやすくする、画面をわかりやすくする(情報が詰まりすぎていて目が疲れます)などの改善があるといいなと思います。
ITreview
カスタマイズ性が高さ故に専門で取りまとめる組織やメンバーが居ないと、つぎはぎで統一感の無いものとなってしまいます。
あれも、これも記録したい的な現場の声をただ拾ってしまうと入力されないただ高価なツールとなるので注意が必要です。
ITreview

HubSpotの導入が向いている企業

ここではHubSpotが向いている企業の特徴をご紹介します。

費用を抑えたい企業

HubSpotは無料で豊富な機能を利用することができます。そして、組織の成長フェーズに合わせて機能を追加することができるため、非常にお財布に優しいと言えるでしょう。
下記のような企業には特にオススメです。

  • CRM利用を試してみたい
  • まずは最低限の機能を利用したい
  • 事業成長に合わせて機能を拡充したい
  • フル機能にしても他のツールより安価なツールが良い

インバウンドマーケティングを特に強化したい企業

HubSpotは顧客が求めている情報を届け、興味を持ってもらい関係性を構築していくインバウンド思想を提唱しており、インバウンドによるマーケティング活動を充実させる高性能な機能が豊富にそろっています。

Salesforceにも「Account Engagement」などのMAツールがありますが、営業活動をサポートする程度の機能のラインナップとなっており、マーケティングに特化しているとは言い難いです。

HubSpotにはマーケティング業務の自動化やメルマガ配信機能、SNS連携、広告連携、CTA管理、チャットボット、コンテンツ管理などがあり、リード獲得を強化し、営業と連携したい場合に推奨できるツールです。

早期の定着化を図りたい企業

シンプルで直感的にわかるUIを備えるHubSpotは導入後の定着率にも定評があります。
専門家が必要ないほど、誰にでも操作できる仕様になっているため、社内の浸透もSalesforceと比較すると早いです。
すべての機能が同じ画面/UIで利用できることから日々の業務の中での小さなストレスの積み重ねが解消される点は魅力的です。

HubSpotの導入支援サービスについて知る

Salesforceの導入が向いている企業

次にSalesforceが向いている企業について説明します。

業界や企業特有の複雑なカスタマイズが必要になる企業

HubSpotでもビジネスに合わせたカスタマイズは可能ですが、カスタマイズ性はSalesforceが勝ります。
特に商品が複雑でプロセスも多岐にわたる金融や自動車などで導入されているケースが見られます。
また、企業規模が大きく部署横断で大量のデータを管理している企業にも向いているツールであるといえるでしょう。

独自の開発を加える分、やはり費用は高くなります。そのため、本当に高度なカスタマイズを行わないと実装できないのかを事前に確認しましょう。

専任の担当者を設けられる企業

機能が多く、またカスタマイズすることでより一層複雑性が増し、ルールや運用の管理をしっかり行う必要性があります。そのため企業内で専門の部署や担当者を設ける必要性が出てきます。
導入後の運用体制も考慮して、専任の部署/担当者を設置できる企業には向いています。

HubSpotとSalesforceは連携できる

ここまで比較してきたHubSpotとSalesforceですが、実は連携することもできます。
公式アプリが用意されているため、スムーズなデータの同期を実現します。

連携する際の体制としては、マーケティング活動はHubSpotで行い、セールスやバックオフィスはSalesforceで管理するといったケースが一般的です。
それぞれの強みを生かして連携することができるため、自社のビジネスとツールの特徴をしっかり把握して、連携を行う必要があります。

HubSpotナレッジベースで連携について確認する

自社にあったMA・CRMを導入するために

HubSpotとSalesforceのそれぞれの特徴を把握できましたでしょうか。
CRM選定に少しでもお役に立ちましたら幸いです。

本記事のサマリとしては下記のようになります。

■両者ともマーケ/営業/サポートなどの複数の機能を有する
■HubSpot
 ・低価格から利用できる
 ・UIが優れ、利用の定着も早い
 ・インバウンドマーケティングに強い
■Salesforce
 ・業界/企業特有の複雑なカスタマイズに対応できる
 ・専任の担当者が必要
 ・営業支援機能とデータ分析が強い

自社に適したツールを導入するためには目的や規模、予算、設計、運用体制などを考慮する必要があります。
CRMツールの導入を考えた際に、どのような選択が最適かは一手で決めきることができません。
また、各ツールの細かい機能や特徴について把握するには時間と労力がかかります。
そのため、各ツールの窓口やツールに詳しいパートナー企業に問い合わせて確認することをお勧めします。

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この記事を監修した人

髙山博樹

ナウビレッジ株式会社 取締役CMO

上場企業で勤務後、ナウビレッジ創業メンバーとして参画。 2年でマーケティングコンサルタントとして企業規模、業界に関わらず50社支援し、150のプロジェクトを経験。 マーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)に携わる。 CMOとしても自社のマーケティング領域におけるリード獲得やコンテンツ制作を担い、そこで得た知見を活用して社内外のマーケティング活動に役立てている。HubSpot導入支援サービスの責任者。

CMR選定・活用にお困りですか?

  • ・ 自社に合うツールがわからない
  • ・ 現状のシステムを使い切れていない
  • ・ HubSpotの詳細について聞きたい

このような課題に直面している方はHubSpot認定パートナーのナウビレッジへご相談ください。
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