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HubSpotとboardの連携で営業と一元管理!メリットや連携手順を解説

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2025.07.14

2025.07.14

「日々の営業活動と請求・販売管理をスムーズに連動させたい」

そんな悩みを抱える企業は少なくありません。
特に、営業部門と経理部門(または管理部門)でそれぞれ異なるツールを使用している場合、情報の分断や手入力の二度手間、共有ミスといった非効率が生まれやすくなります。

そこで、見積や請求書を発行できるboardとHubSpotを連携することで、営業活動から請求・会計処理までの業務を一元管理でき、業務効率を向上させることができます。

本記事では、HubSpotとboardの連携によるメリットや、連携の具体的な手順について詳しく解説します。

▼この記事の要約
・HubSpotとboardを連携することで、営業から請求・会計処理までの業務フローを一元化できる
・boardは見積書・請求書の発行に強みを持ち、日本の商習慣に沿った帳票を作成できる
・HubSpotで育成したリードをboardに自動連携し、データ同期や送付履歴の自動記録で情報の分断を防ぎ、部門間連携を強化できる
・連携はAPI連携を推奨。シンプルな操作・追加費用なしで連携できる

こんな方におすすめ

  • 見積書・請求書の発行や契約書作成にかかる手間を削減したい方
  • 営業から会計までの一貫した業務フローを構築したい方
  • HubSpotとboardの連携方法を知りたい方

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HubSpotとboardの連携が求められるシーン

HubSpotとは

HubSpotは、マーケティング、営業、カスタマーサポートの業務をつなぐための機能を網羅するCRM搭載のカスタマープラットフォームです

統合型プラットフォームのため、基幹システムとして利用することもできますし、マーケティング活動(MA)や営業活動(SFA)といった業務の一部にHubSpotを活用し、既存のシステムと連携して利用することができます。

とくにマーケティング(MA)と営業(SFA)としての機能に強みを持っており、リード獲得から案件化・顧客化までのプロセスを一元的に管理できます

関連記事:
📚HubSpot(ハブスポット)とは?特徴や機能、料金、注意点を解説

boardとは

board(ボード)は、見積書や請求書をかんたんに作成できるクラウド型の業務管理ソフトです
次のような機能に強みがあります。

・見積書・請求書・発注書の作成と管理
・案件ごとの売上・原価の管理(案件損益管理)
・未入金のアラート通知
・インボイス制度に対応した適格請求書の発行

これらの機能はすべて、日本の取引慣習に即して設計されており、商習慣にフィットした帳票作成・販売管理ができるのが特徴です。

ただし、boardはあくまで「受注以降の業務」に特化しているため、以下のような営業支援(SFA)やリード獲得・管理(MA)の機能は搭載されていません

・見込み顧客(リード)の獲得・育成
・商談の進捗管理(パイプライン管理) など

HubSpotとboardの連携が求められるシーン

HubSpotとboardの連携は、「リード獲得〜商談管理〜請求〜会計処理」の一連の業務プロセスで効果を発揮します。

HubSpotとboardは、先述したようにそれぞれ異なる領域に強みを持つツールです。

HubSpotは、リードの獲得から商談管理までを得意とするCRM・SFAツールであり、マーケティングや営業の初期フェーズに強みを発揮し、一方で、boardは見積書・請求書の発行や案件損益管理など、バックオフィス業務で強みを発揮します。

この2つを組み合わせることで、「リード獲得〜商談管理〜請求〜会計処理」までを一元的に管理できる体制を構築することができます。

それぞれの得意分野を補完し合いながら、営業と管理業務の正確性とスピードを同時に高められる点が、HubSpotとboardを連携させる最大のメリットです

具体的には、以下のような課題を抱える企業にとってメリットを感じていただけると思います。

・商談ステージが進んだ案件の見積処理に時間がかかっている
・同じ顧客情報を複数のシステムに入力しており、ミスや手間が発生している
・営業と経理の情報連携が非効率的である
・顧客への書類送付状況を営業担当者が把握できていない
・総じて、見積や請求業務に時間がかかっている

HubSpotとboardの連携でできること

HubSpotとboardを連携すると、営業活動から請求・書類発行・インボイス対応までを一元管理できる業務フローを構築できます

ここでは、連携によりできることの主な4つをご紹介します。

①HubSpotの取引情報をboardへ引き継ぎ
②HubSpot情報とboard情報の相互同期
③boardでのアクションをHubSpotアクティビティーへ自動記録
④HubSpot上にboard連携状況や書類発行状況を表示

①HubSpotの「取引」をboardの「案件」にスムーズに引き継ぎ

HubSpotとboardを連携すると、HubSpotの「取引」情報を、boardの「案件」情報に自動で引継ぎしてくれます

▼画面イメージ

HubSpotの「取引」情報のうち、自動でboardに引き継がれる主な項目は、以下のとおりです。

HubSpotboard
(自動連携項目)
会社(オブジェクト)顧客
取引名(プロパティー)案件名
取引ステージ(プロパティー)受注ステータス
コンタクト(オブジェクト)顧客担当者
商品項目(製品オブジェクト)
金額(プロパティー)
見積書の明細
※この他は、一部手動入力が必要な項目もあります

HubSpot→boardへの引継ぎ後は、board上では「下書き案件」として登録されるため、あとは必要な部分だけを補足・修正するだけでOKです。
すべての情報を手入力する手間や入力漏れなどのミスがなくなり、業務効率が格段に向上します。

さらに、HubSpot側で「商品項目」まで設定されていれば、board側の見積書作成画面にその内容が自動で明細として反映されます
そのため、見積書もすぐに作成でき、営業現場のスピード感を損ないません。

②HubSpotの「取引」「会社」「コンタクト」とboardの「案件」「顧客」「顧客担当者」の相互同期

HubSpotとboardを連携すると、以下のオブジェクトを相互同期させることができます

・HubSpotの「取引」とboardの「案件」
・HubSpotの「会社」とboardの「顧客」
・HubSpotの「コンタクト」とboardの「顧客担当者」

つまり、片方の画面で情報を変更すれば、もう一方にも反映されるという形になります
また、これらに紐づく「会社名」「住所」「電話番号」などの共通項目も、片方で変更されたタイミングで、随時、もう一方に同期されるようになります。

相互同期により、両ツール間での二重管理をする必要がなくなります。

HubSpot同期方向
(双方向)
board
取引
双方向
案件
会社
双方向
顧客
コンタクト
双方向
顧客担当者
上記に紐づく、
会社名/住所/電話番号

双方向
顧客名/住所/電話番号

連携によって、「双方向での同期はできないが一方向での同期が可能」な情報もあります。
下記の表にまとめてみましたので参考にしてみてください。

HubSpot同期方向
(一方向)
board
タイムライン
(アクティビティ)
HubSpot ← board
一方向
書類送付履歴
取引パイプラインHubSpot → board
一方向
連携設定
取引プロパティーHubSpot ← board
一方向
連携設定

③boardでのアクションをHubSpotアクティビティへ自動記録

HubSpotとboardを連携すると、boardで作成した見積書や請求書などを送付した際に、送付履歴がHubSpotの「アクティビティ」に自動的に記録されるようになります

アクティビティへ記録される送付方法は、以下です。

・メール送信
・郵送代行
・クラウドサイン
・DocuSignなどの電子契約サービス

この仕組みによって、HubSpot内から、boardにおける書類送信状況や対応進捗をリアルタイムで把握できるようになります。

連携をしていなかった時は、「見積書はいつ送ったか」「契約書はすでに送付済みか」といった状況を営業担当者が管理部門にその都度確認するといったことも発生しがちですが、営業部門をはじめ他部門にも共有されるため、組織全体で顧客対応状況を把握することができるようになります。

④HubSpot上にboard連携状況や書類発行状況を表示

HubSpotとboardの連携では、見積書・請求書などの各種書類の作成・送付・履歴管理も一貫して管理できます。

連携すると、HubSpotの取引画面の右側に「board連携」専用のセクションが自動で表示されるようになります。

④HubSpot上にboard連携状況や書類発行状況を表示
出典:HubSpotアプリマーケットプレイス

このセクションには、

・連携状況(対象の取引がboardと連携しているかどうか)
・説明(連携された案件の詳細情報)
・boardの編集画面へのリンク

などが表示されます。

つまり、HubSpotにいながらもboardの案件情報にすぐアクセスできるため、画面を切り替える手間を無くすことができ、業務をスムーズに進められるようになります。

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HubSpotとboardを連携するメリット

連携のメリットはさまざまですが、ここでは主な4つのメリットを挙げてご紹介します。

営業から会計までの一貫した業務フローの構築
HubSpotとboardを連携する最大の利点といえるのが、営業活動から請求業務に至るまでの一連のプロセスを、ひとつの流れとしてシームレスに管理できることです。

手動入力の手間を削減
営業現場でよく見られるのが、同じ顧客情報や案件情報を複数のシステムに手入力するという非効率な運用です。
HubSpotとboardの連携によって、HubSpotで新規取引を作成した時点で、同内容の案件がboardにも自動生成され、顧客名や担当者情報、取引金額なども自動的に反映されるようになるため、営業担当者はルーティンワークから解放され、本来注力すべき顧客対応や提案活動に集中できるようになります。

情報の取りこぼし防止
両ツールの情報は自動同期されるため、社内での情報共有がスムーズになり、請求漏れや見落としといったミスを未然に防げるという点が挙げられます。
とくに複数人で1つの案件に対応している場合、見積書や請求書は送付されたか、次のアクションとして何をすべきか、ということが把握できるようにるため、情報の取りこぼしを防ぎ、対応のスピードが向上します。

書類作成業務の円滑化
HubSpotから連携された情報をもとに、board上で見積書・請求書・契約書をスムーズに作成できるほか、インボイス制度対応の適格請求書や、分割・定期・従量制などの複雑な請求形態にも対応可能なため、書類作成業務を円滑化してくれます。
また、発注書・納品書・検収書・支払通知書といった各種帳票の作成にも対応しているため、管理部門の業務スピードを向上させてくれます。
このように、HubSpotとboardを連携させることで、営業部門と管理部門間での情報共有と業務の自動化が実現できるというメリットがあります。

HubSpotとboardの連携手順(API連携)

HubSpotとboardの連携は、board管理画面で行うことができます。
手順は、以下のとおりです。

STEP1. board画面でHubSpot連携を有効化する
STEP2. HubSpot用受注ステータスマッピング定義を設定する(必須)

STEP1. board画面でHubSpot連携を有効化する

まず最初に、HubSpotとboardの連携を行います。作業は非常に簡単で、board管理画面から行います。
※HubSpot側からの設定は不要

①board管理画面にログインし、右上の[設定] > [外部サービス連携] にアクセスする

② [HubSpotと連携]をクリックする

③HubSpot画面へ移動し、「連携可否の確認」が表示されるため [アプリを接続] をクリックする

アプリ接続
出典:boardヘルプ

STEP2. HubSpot用受注ステータスマッピング定義を設定する(必須)

次に、「受注ステータスマッピング」を設定します。
具体的には、HubSpotの「ステージ」とboardの「受注ステータス」のマッピングを定義する作業です。
この設定をすることで、HubSpotの「取引」からboardの「案件」への連携ができるようになります。
※この設定をしないと、連携はできないのでご注意ください。

①board管理画面にログインする

②「HubSpot用受注ステータスマッピング定義一覧」の画面で、HubSpotのパイプラインごとにステージと受注ステータスのマッピングする
※board画面では、HubSpotのパイプラインが一覧表示されます
※受注ステータスに対応するステージ名を指定する
※指定しない場合はboardへの情報連携は行われない

以上で基本的な設定は完了です。

連携に必要なアカウント条件

HubSpotとboardは、両ツールのアカウント条件が揃っていなければ連携できません。

HubSpot

HubSpotのアカウントは、以下のHub製品の有償プラン(Starter、Professional、Enterprise)のご契約が必要です。
※いずれも有料プラン

・Marketing Hub
・Content Hub
・Sales Hub
・Service Hub
・Commerce Hub

HubSpotの連携機能は、いずれかの製品の「Starterプラン」以上で利用可能なため、無料プランのみでは利用できない点に注意が必要です

board

boardのアカウントは、以下のいずれかのプランのご契約が必要です。

・Personal(月額980円)
・Basic(月額1,980円)
・Standard(月額3,980円)
・Premium(月額5,980円)
※税抜表記
※いずれも30日間の無料お試しあり
出典:board料金

board側でも同じく、いずれかの有料プランを導入している必要があります。なお、上記のように両者ツールのプランの条件を満たしていれば、連携には別途追加費用はかかりません

HubSpotとboardの連携で営業から会計までを効率化

いかがでしたか?
HubSpotとboardの連携は、営業活動と請求・販売管理という異なる業務領域をシームレスにつなぐことで、企業全体の生産性を大幅に高めることができる有効な施策です。
「営業活動と請求業務をスムーズに連携させたい」とお考えの方は、ぜひ導入を検討してみてください。

ナウビレッジでは、HubSpotとboardの連携に関する豊富な支援実績がございます。
導入や運用に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を監修した人

髙山博樹

ナウビレッジ株式会社 取締役CMO

兵庫県出身。東京工業大学 修了。 上場企業で勤務後に参画。 取締役CMOとして広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通。 年間自社リード250件の体制を構築。 HubSpot導入・構築支援、拡張アプリケーション開発サービス責任者。

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