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【CRMで初】HubSpot×ChatGPT(OpenAI)連携が実現!顧客データを踏まえた回答で業務効率化

  • HubSpot
  • 連携アプリ

2025.06.23

2025.06.23

2025年6月5日、HubSpotはCRMで初となる、ChatGPT(OpenAI)との正式な連携が可能になりました。

これにより、ChatGPTでHubSpot CRMに蓄積された顧客データを使えるようになりました。
本記事では、このHubSpotとChatGPT連携について、連携するメリットや連携方法、具体的な活用事例などを詳しく紹介します。

▼この記事の要約
・HubSpotとChatGPT(OpenAI)が連携可能になった
・連携にはdeep researchコネクターが必要
・連携により、CRM上の顧客データを活用した高精度なAI応答が可能に

こんな方におすすめ

  • HubSpotとChatGPTの連携の活用方法について知りたい方
  • CRMのデータをもっと有効活用したい方
  • 営業活動の仮説・提案の精度を上げたい方
  • 顧客対応の質とスピードを向上させたい方

HubSpotの運用にお困りではありませんか?

  • ・HubSpotとChatGPTの連携でなにができるか知りたい
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【HubSpot×ChatGPT連携を実現】HubSpot deep research コネクターとは?

出典:HubSpot

HubSpot deep researchコネクター」とは、HubSpotとChatGPTの連携に利用するコネクタ機能です

2025年2月3日に、OpenAIはChatGPTの新機能「Deep Research」をリリースしていましたが、今回の「Deep Researchコネクター」は、この「Deep Research」に新たに追加された外部アプリケーションを連携するためのコネクタ機能です。

このDeep Researchコネクターを利用することで、ChatGPTとHubSpotを連携させて、HubSpot内に蓄積された顧客データを、ChatGPTで活用できるようになります。

HubSpot × ChatGPT連携でできること・メリット

ChatGPTが自社固有の顧客データに即した回答を返

従来、ChatGPTはWeb上の一般的な情報をもとに回答していますが、この連携によって「HubSpotに蓄積されている自社固有の顧客データ」を活かした、より実践的な回答が得られるようになります。

▼CRM内の参照対象データ
・コンタクト(contacts)
・会社(companies)
・取引(deals)
・チケット(tickets)
・およびそれらの関連付け(associations)
などの「標準オブジェクト」内のデータを参照できます
カスタムオブジェクト内のデータは、現時点では参照対象外です(2025年6月11日時点)

後述の「活用例」でも述べていますが、
例えば、「●●株式会社には、次にどの製品を提案すべきか?」と質問すると、過去の取引傾向や類似顧客データを元にした提案すべき製品が返ってくるというイメージです。

HubSpotユーザーは、このようにChatGPTに質問するだけで事実(データ)に基づいたインサイトや提案を迅速に得られるようになるため、調査や意思決定の効率の向上が期待できます。

どの部門でも利用可能

HubSpotとChatGPTの連携は、マーケティング・営業・カスタマーサポートなど部門を問わずに活用することができます

例えばマーケティング部門では、過去に実施したキャンペーンの結果や、それに対する顧客の反応データをもとにChatGPTが「次回実施すべきキャンペーン案を提案」するといった活用ができます。

営業部門では、これまでの商談履歴や類似顧客の対応情報を参照しながら「その企業への最適な提案資料やアプローチ方法を提案」するといった活用も可能です。

サポート部門では、「顧客からの問い合わせ内容や履歴に即した回答案を提示」し、サポート担当者の対応時間を短縮するなどの活用ができます。

ここで述べたのはあくまでも一例ですが、このように部門を問わず利用できます。

ChatGPTがHubSpot内のリアルなデータを知識として参照することで、誰でも一定レベルの対応が可能となり、対応品質の平準化にもつながります。

HubSpot deep researchコネクターの利用要件

HubSpotとChatGPTの連携のために「HubSpot Deep Research コネクター」を利用するには、いくつかの前提条件を満たす必要があります。
結論としては、

ChatGPT側では、

・ChatGPTの有料プラン契約
・OpenAI APIキーの取得

HubSpot側では、

・HubSpotのいずれかのプラン契約
・管理者権限の保有

が必要です。

以下、それぞれの要件について詳しく見ていきましょう。

【ChatGPT側】有料プランの契約・OpenAI APIキーの取得

「HubSpot Deep Research コネクター」を利用するには、以下のChatGPTの有料プランのいずれかを契約している必要があります。

▼ChatGPTの料金プラン・コネクター対応可否

無料有料
プランFreePlusProTeamEnterpriseEducation
料金$0 /月$20 /月$200 /月年額課金
$25 /月
月額課金
$30 /月
要見積要見積
deep researchコネクター対応×
(不可)
出典:OpenAI 2025年6月23日時点

厳密には、EU地域の場合は「Team、Enterprise、Educationのいずれか」が必要です。
EU以外の地域の場合は「Plus、Pro、Team、Enterprise、Educationのいずれか」が必要です。
なお、ChatGPTを無料プランで利用している方は、HubSpotとChatGPTの連携はできません

また、HubSpotとChatGPTの連携には、APIキーの取得が必要です
ユーザー自身のOpenAIサブスクリプションのAPIキーを利用してデータ処理が行われるため、連携前にAPIキーの取得をしましょう。

ちなみに、1つのHubSpotアカウントに接続できるOpenAIアカウントは1つのみとなっており、複数アカウントでの併用はできません。ご注意ください。

【HubSpot側】いずれかのプラン契約・管理者権限の保有

「HubSpot Deep Research コネクターの利用にあたり、HubSpot側はすべての製品とプランで利用可能です。
いずれかの製品・プランに契約されている方であれば誰でもコネクターを利用してChatGPT連携ができます。

▼HubSpotの料金プラン・コネクター対応可否

Hub製品名Marketing/Content/Sales/Service/Operations 共通
プラン無料有料
FreeStarterProfessionalEnterprise
料金¥0 /月年額課金
¥1,800 /月
月額課金
¥2,400 /月
製品による製品による
Deep Researchコネクター対応

それぞれのHub製品の各プラン料金は、以下の関連記事で詳しくまとめていますので参考にしてみてください。

関連記事:
📚【2025年最新版】HubSpoの料金プランを徹底解説!

また、連携操作をする際には、HubSpotアカウントの「管理者権限(スーパー管理者)」が必要です

HubSpotとChatGPTの連携方法

それではHubSpotとChatGPTの連携を行っていきます。
連携作業はChatGPT側の操作で完結します。

2025年6月11日現在は、HubSpot側からまたはHubSpotのアプリマーケットプレイスからは連携することはできません

以下は、連携操作手順です。

連携操作は、HubSpotアカウントの管理者権限を持つユーザーのみ可能です。
その後、組織内の任意のユーザーが個別にコネクターの利用設定をオンにし、サインインすることで利用を開始できるようになります。

①ChatGPTにログインし、右上の[アイコン] >  [設定] の順にクリックする 

②設定画面で [コネクタ] をクリックし、HubSpotを選択する

③[接続する] をクリックする

接続する

④「ChatGPTとHubSpotを接続する」ことについての合意事項が3つ出てくるので、同意できる内容であれば [HubSpotに進む] をクリックする

⑤ChatGPTの検索欄の下の「情報源」のなかのHubSpotをONにする

⑥「HubSpot deep research connectorをHubSpotに接続しています」の画面で、接続したいHubSpotアカウントにチェックを入れ、[アカウントを選択] をクリックする

HubSpotアカウントを選択する

⑦上記と同じ画面で、[アプリを接続] をクリックする

アプリ接続をクリックする

⑧再度、右上のアイコンをクリックし、「コネクタが有効」となっているか確認して、有効になっていれば連携完了!

活用例

HubSpot deep research コネクターを活用することで、各部門の業務にAIを取り入れ、より精度の高い意思決定や自動化が可能になります。以下に、具体的な活用イメージをご紹介します。

マーケティング領域での活用例

やりたいこと
コンバージョン率が高いグループを特定し、ナーチャリング施策を設計したい。

プロンプト例
「最近のコンタクトから最もコンバージョン率の高いグループを見つけ、エンゲージメントを高めるためのカスタマイズされたナーチャリングシーケンスを作成してください」

やりたいこと
リードから顧客に早期転換したペルソナを抽出し、今後のターゲット属性を明確にしたい。

プロンプト例
「過去90日間で最も早くリードから顧客に転換したペルソナを特定してください。今後のキャンペーンで注力対象とするべき主要な属性を提案してください」

営業領域での活用例

やりたいこと
注力すべき営業先をセグメント分けし、拡販につながる商談を発見したい。

プロンプト例
「注力対象になり得る企業を年間売上高、業界、利用ツールごとにセグメント分けしてください。それに基づいて、提案機会や導入拡大につながりそうな上位の商談を特定してください」

やりたいこと
高額取引の営業プロセスを分析し、滞っているステージを改善したい。

プロンプト例
「2.5万ドル以上の取引における成約率と平均営業サイクルを今四半期と前四半期で比較してください。最も動きが遅い3つのステージを特定し、停滞要因を解消する具体案をステージごとに示してください」

カスタマーサポート領域での活用例

やりたいこと
非アクティブなユーザーの中から支援が必要な顧客を特定し、再エンゲージメント施策を講じたい。

プロンプト例
「支援の余地がある非アクティブユーザーを特定し、再エンゲージメントとパイプライン復活のための施策案を生成してください」

やりたいこと
問い合わせ件数の季節変動を分析し、来期の人員計画を立てたい。

プロンプト例
「カテゴリー別の問い合わせ量の季節変動を分析して、来四半期のカスタマーサポートチームの人員配置ニーズを予測してください」

参照:ナレッジベース

HubSpotとChatGPT(OpenAI)の連携で業務効率化を実現しよう

いかがでしたか?

CRM初となるHubSpotとChatGPTの連携により、自社固有に収集した顧客情報をもとにした、より自社に合った精度の高い回答を得ることができるようになりました。

HubSpotを導入されている方も、これから導入を検討される方も、ぜひこのChatGPT連携は積極的に利用したいものですね。

ナウビレッジでは、HubSpotとChatGPT(OpenAI)の連携を活用した業務効率化の支援を行っており、実際の企業での導入事例や活用方法についても随時情報を発信しています。

「自社ではどのように活用できるのか知りたい」
「導入・連携の相談をしてみたい」

といった方は、ぜひ以下よりお気軽にお問い合わせください。

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この記事を監修した人

髙山博樹

ナウビレッジ株式会社 取締役CMO

兵庫県出身。東京工業大学 修了。 上場企業で勤務後に参画。 取締役CMOとして広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通。 年間自社リード250件の体制を構築。 HubSpot導入・構築支援、拡張アプリケーション開発サービス責任者。

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