HubSpotのウェブサイトトラフィック分析機能とは?可視化できるデータや、設定方法をわかりやすく解説
- HubSpot
- 分析
2025.02.17
2025.03.02
ウェブサイトやランディングページを改善したり、よりよいコンテンツを作成するためには、「トラフィック分析」が必要不可欠です。
トラフィックの分析は、訪問者がどのようにサイトに辿り着いたのか、どのページが人気か、またどのデバイスからアクセスしているかなどを理解するのに役立ちます。
HubSpotにも、「ウェブサイトトラフィック分析」機能が搭載されています。
この機能を活用することで、自社のウェブサイトを訪問したユーザーの流入経路を分析し、そのデータに基づいた戦略的なマーケティング戦略を立てることができるようになります。
本記事では、HubSpotのウェブサイトトラフィック分析機能について、可視化できるデータや設定方法を詳しく解説します。
こんな方におすすめ
- 自社のウェブサイトのトラフィックを分析したい方
- ウェブサイトの改善をデータをもとに行いたい方
- トラフィック分析をもとにコンテンツ戦略を見直したい方
ウェブサイト分析にお困りですか?
- ・ アクセス指標以外に分析する方法がわからない
- ・ HubSpotを活用した分析・改善アクションができていない
- ・ コンテンツマーケティングの戦略を立てたい
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目次
HubSpotのウェブサイトトラフィック分析で把握できるデータ
HubSpotには、「ウェブサイトトラフィック分析」機能が搭載されています。
自社のウェブサイトを訪問したユーザーの流入経路を分析し、そのデータに基づいた戦略的なマーケティング戦略を立てるために欠かせない機能です。
実際にHubSpotで収集・可視化できる情報を以下の表にまとめてみました。
データカテゴリ | 記録されるデータ | 得られるインサイト |
---|---|---|
ソース | 訪問者がサイトにアクセスした経路 (例) ・オーガニック検索 ・広告 ・リファラル など | どのチャネルが最も効果的にトラフィックを生み出しているかを分析し、マーケティング戦略を最適化できる |
ページ | 訪問者が閲覧した特定のページに関するデータ (例) ・ページビュー数 ・直帰率 ・ページ内フォームの送信数 ・送信数/ページビュー数 ・コンタクト数/ページビュー数 ・顧客数/ページビュー数 ・コンタクトから顧客への転換率 など | どのページが人気なのか、どこで離脱が多いのか、コンバージョンに寄与するページは何かなどを把握し、コンテンツの改善に活かせる |
UTMパラメータ | 特定のリンクに追加したトラッキングコード (例) ・utm_source ・utm_medium ・utm_campaign など | どのソースやメディア、またマーケティングキャンペーンが最も多くのトラフィックやコンバージョンを生み出しているかを測定できる |
デバイスタイプ | 訪問者が使用しているデバイス (例) ・パソコン ・モバイル ・タブレット など | モバイル最適化の必要性や、デバイスごとのユーザー行動の違いを分析できる |
ブラウザー | 訪問者が使用しているブラウザの種類 (例) ・Chrome ・Safari ・Firefox など | 特定のブラウザでの表示崩れや動作不良をチェックし、ユーザーエクスペリエンスの向上に活かせる |
国 | 訪問者のアクセス元の国や地域 (例) ・日本 ・アメリカ ・フィリピン など | どの国・地域からのアクセスが多いかを把握し、ターゲット市場の見直しやローカライズ戦略に活用できる |
トピッククラスター | コンテンツが属するカテゴリやテーマ (例) ・健康美容 ・アパレル転職 ・デジタルマーケティング ・業務効率化 など | どのテーマの記事が最も関心を集めているかを把握し、コンテンツ戦略の強化・最適化に活かせる |
ソース
「ソース」では、トラフィックの発生源となったソース(流入元)を記録します。
HubSpotのウェブサイトトラフィックのアナリティクスでは、以下のように確認することができます。

ページ
「ページ」では、訪問者が閲覧したページの詳細を記録します。
HubSpotのウェブサイトトラフィックのアナリティクスでは、以下のように確認することができます。

UTMパラメータ
「UTMパラメータ」では、パラメータ設定をしたキャンペーンの効果を測定・記録します。
HubSpotのウェブサイトトラフィックのアナリティクスでは、以下のように確認することができます。

デバイスタイプ
「デバイスタイプ」では、ユーザーが使用しているデバイス別のトラフィックを記録します。
HubSpotのウェブサイトトラフィックのアナリティクスでは、以下のように確認することができます。

ブラウザー
「ブラウザー」では、サイトへアクセスする際に使用されているブラウザの情報と、各ブラウザごとのセッション数を記録します。
HubSpotのウェブサイトトラフィックのアナリティクスでは、以下のように確認することができます。

国
「国」では、サイトに流入した訪問者がいる国名と、各国からのセッション数を記録します。
HubSpotのウェブサイトトラフィックのアナリティクスでは、以下のように確認することができます。

トピッククラスター
「トピッククラスター」では、予めHubSpotアカウントで作成しておいたトピッククラスターごとにサイトのセッション数やコンタクト登録されてから顧客になるまでの転換率などを記録します。
HubSpotのウェブサイトトラフィックのアナリティクスでは、以下のように確認することができます。

HubSpotでサイトトラフィック分析をするための設定
HubSpotでウェブサイトのトラフィック分析を行うためには、以下の設定が必要です。
ステップ1)HubSpotのトラッキングコードの取得
ステップ2)HubSpotのトラッキングコードをサイトに設置
ステップ3)HubSpotに連携させたいサイトのドメインを追加
ステップ4)インストール後の正確性を確認
それぞれの手順を画像付きで解説します。
ステップ1: HubSpotのトラッキングコードの取得
①HubSpot管理画面の右上にある [設定(⚙マーク)] ボタンをクリックする
②「アカウント管理」の中の、[トラッキングとアナリティクス] >[トラッキングコード] をクリックする
③レポートとアナリティクストラッキングのページで、[トラッキングコード] をクリックする
④ トラッキングコードを [コピー]する

ステップ2: HubSpotのトラッキングコードをサイトに設置
次に、取得したHubSpotのトラッキングコードを自社のウェブサイトに貼り付けます。
貼り付ける方法は、以下の2パターンがあります。自社に適したいずれかの方法で設置してみてください。
・サイトのHTMLソースに直接貼り付ける
・Google Tag Manager(GTM)を使用して貼り付ける
サイトのTHMLソースに直接貼り付ける方法
一般的に、サイトの各ページの</body>タグの直前に貼り付けます。
貼り付けは、サイトのすべてのページに適用されるようにしてください。

Google Tag Manager(GTM)を使用して貼り付ける方法
GTMを使用して貼り付ける方法については、以下の記事で手順を解説しています。
参考にしてみてください。
関連記事:📚【保存版】HubSpotとGoogle Tag Manager(GTM)連携の完全ガイド
ステップ3: HubSpotに連携させたいサイトのドメインを追加
①HubSpot管理画面の右上にある [設定(⚙マーク)] ボタンをクリックする
②「アカウント管理」の中の、[トラッキングとアナリティクス] >[トラッキングコード] をクリックする
③レポートとアナリティクストラッキングのページで、[高度なトラッキング] をクリックする
④ [ドメインを追加] をクリックする

⑤HubSpotと連携させたいドメインを入力し、[追加] をクリックして設定完了

ステップ4: インストール後の正確性を確認
トラッキングコードの設置が正しく行われたかを確認するためには、HubSpotの「トラフィックアナリティクス」でデータが取得できているかを確認しましょう。
※HubSpotのトラッキングコードを設定後すぐだと、反映されないため数時間~数日待って確認しましょう。
以下の手順で確認できます。
①HubSpot管理画面の左サイドメニューより、[レポート] > [マーケティングアナリティクス] をクリックする
②マーケティングアナリティクススイートの画面で、確認したい指標をクリックする

(例)ウェブサイトのページビューを確認したい場合は「ページ」をクリックしてみましょう
このようにページビューについての詳細なデータをグラフで確認することができます

このように、各指標についてのデータが取得されていれば、トラッキングコードの設定や連携がうまくできていると言えます。
HubSpotのトラッキングコード設置の注意点
HubSpotのトラッキングコードを設置する際には、いくつかの注意点があります。
この注意点を踏まえたうえで設定をしないと、あとあとデータの収集ができず、コンテンツやキャンペーンがサイト流入にどのように影響しているのかが分からなくなってしまいます。
主な注意点は以下のとおりです。
トラッキングコードは正確に設置しよう
トラッキングコードの設定を誤るとデータの収集ができません。
そのため設置後は必ずテストなどを行い正しく設定されていることを確認しましょう。
複数ドメインにまたがるサイトはクロスドメイントラッキングの設定をしよう
複数のドメインを使用している場合、クロスドメイントラッキングの設定が必要です。この設定を行うことで、訪問者が異なるドメインを移動した際の行動を正確に把握できるようになります。
HubSpotの設定画面で、必要なドメインを追加しておきましょう。
設定は非常に簡単で、以下より設定が可能です。
①HubSpot管理画面の右上にある [設定(⚙マーク)] ボタンをクリックする
②「アカウント管理」の中の、[トラッキングとアナリティクス] >[トラッキングコード] をクリックする
③レポートとアナリティクストラッキングのページで、[高度なトラッキング] をクリックする

④ [+ドメインを追加] をクリックしサイトをまたがる際のドメインを追加する、または 「自動クロスドメインリンク」を [ON] にする

以上で設定は完了です。
HubSpotのウェブサイトトラフィック分析でパフォーマンス分析しよう
いかがでしたか?
HubSpotの「ウェブサイトトラフィック分析」機能を活用することで、マーケティング施策の効果を測定し、パフォーマンスを効率的に分析することができます。
収集したデータをもとにサイト訪問者の行動を理解して、ターゲットをより詳細にイメージし、効果的なコンテンツ制作やキャンペーン戦略を練っていきましょう。
この記事を監修した人
髙山博樹
ナウビレッジ株式会社 取締役CMO
上場企業で勤務後、ナウビレッジ創業メンバーとして参画。 2年でマーケティングコンサルタントとして企業規模、業界に関わらず50社支援し、150のプロジェクトを経験。 マーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)に携わる。 CMOとしても自社のマーケティング領域におけるリード獲得やコンテンツ制作を担い、そこで得た知見を活用して社内外のマーケティング活動に役立てている。HubSpot導入支援サービスの責任者。
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