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HubSpot×Slackで業務効率UP!通知・レコード検索・タスク管理の方法

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2025.03.31

2025.03.30

Slackを利用している方で、CRMやSFAを利用して今よりも顧客コミュニケーションの効率化をしたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Slackと連携できるCRM・SFAツールはいくつかありますが、HubSpotもそのうちの一つです。
HubSpotとの連携には、開発や複雑な設定などは不要で、簡単に連携することができます。

本記事では、HubSpotとSlackを連携する方法や、連携によってできること、導入のための要件などを詳しく解説します。
Slackを活用して業務を効率化したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

こんな方におすすめ

  • CRMやSFAからの通知をSlackで受け取りたい方
  • SlackからHubSpotの情報を確認したい方
  • SlackからHubSpot CRMのタスクやチケットを作成したい方

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HubSpot・Slackとは

HubSpotとは

HubSpotは、CRM(顧客関係管理)をベースとして、マーケティング・営業・カスタマーサービスが保有するデータを一元管理できるカスタマープラットフォームです。

関連記事:
📚HubSpot(ハブスポット)とは?特徴や機能、料金、注意点を解説

Slackとは

Slackは、チームのコミュニケーションを円滑にするビジネス向けチャットツールです。
リアルタイムチャット、ファイル共有、ワークフロー自動化機能を備え、さまざまな外部ツールと連携することで業務の生産性を向上させます。

Slackについてはこちら

Slackと連携できるHubSpotの機能

HubSpotとSlackの連携をすると、以下の機能をSlack上で活用できるようになります。

HubSpot連携できる機能
CRMウェブチャット、受信トレイ、コンタクトおよび会社の分析、タスク、チケット管理、取引
Marketing Hubワークフロー
Sales Hubスマート通知、プレイブック
Service Hubナレッジベース
出典:HubSpotアプリマーケットプレイス|Slack連携

連携後は、上記のHubSpotの機能をSlack内で活用することができ、HubSpotの通知をリアルタイムに受信したり、コンタクトや取引の管理を行ったりすることが可能になります。

HubSpotとSlackの連携でできること

HubSpotとSlackを連携すると、どのようなことができるのでしょうか。
ここでは主にできることをご紹介します。

Slack側でHubSpotの通知を受信できる

HubSpot側でのイベント(リードの獲得、フォーム送信、タスクの割り当てなど)が発生すると、Slackにリアルタイムで通知が届きます。
普段Slackを利用して業務を行っている営業担当者やマーケティング担当者は、この通知をHubSpotを見に行くことなく受け取れるため、通知を受けたタイミングで迅速に対応することができます。

以下は通知の例です。

(例)
・リードがフォームを送信するとSlackに通知が届く
・タスクのリマインダーをSlackで受信し、作業の抜け漏れを防ぐ
・チームメンバーがHubSpot内でメンションするとSlackにも通知が届く

Slack側でスラッシュコマンドを使用しHubSpotのレコードを検索できる

Slackでは、「スラッシュコマンド」を使用して、HubSpotのレコード(コンタクト・会社・取引・タスクに格納された情報)を検索することが可能です。
Slackの画面でスラッシュコマンドを入力すれば、Slackのメッセージ画面で最大3件までのレコードを表示してくれるため、いちいちHubSpotに確認しにいく必要がなくなります。

スラッシュコマンドは、「/hs-search 〇〇」のように〇〇の部分に指定の名称を入れて使用します。

(例)
/hs-search 田中太郎 → HubSpot内の「田中太郎」に関連するコンタクト情報を表示
/hs-search 取引リスト → 現在の取引状況を表示

以下の表に、検索したいレコードタイプに紐づく各スラッシュコマンドと、概要をまとめましたので、検索時の参考にしてみてください。

レコードタイプ
(オブジェクト)
スラッシュコマンド概要
コンタクト/hs-search-contact {コンタクト名}指定した名前に一致するコンタクトを検索
会社/hs-search-company {会社名}指定した会社名に一致する会社を検索
/hs-report-company {会社名}会社の主要KPI(関連コンタクト数、取引数、サイト訪問数など)を表示
/hs-buying-committee {会社名}会社レコードの購買委員会情報をSlackに投稿
取引/hs-search-deal {取引名}指定した取引名に一致する取引を検索
/hs-search-my-deal {取引名}ログインユーザーに割り当てられた取引を検索
[取引ステージを更新]ボタンSlack上で取引ステージを更新可能
ナレッジベース記事/hs-search-kb {記事タイトル}指定したタイトルのナレッジベース記事を検索(※メンバー登録が必要な記事は表示不可)
プレイブック/hs-search-playbook {プレイブックタイトル}指定したタイトルのプレイブックを検索
タスク/hs-search-task {タスクタイトル}指定したタスクを検索
チケット/hs-search-ticket {チケットタイトル}指定したチケットを検索
参照:HubSpotナレッジベース

Slack側で直接HubSpotのレコードを作成・更新できる

Slackでは、HubSpotのレコードを検索するだけでなく、作成・更新することも可能です。
以下は対象のレコードです。

・コンタクト
・会社
・取引
・チケット
・タスク
・メモ

HubSpotとSlackを連携させるための必要な要件

HubSpotとSlackを連携するには、特定のプランや権限、設定条件を満たしている必要があります
要件を満たしていない場合、機能がうまく作動しなかったり設定エラーが発生したりする可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
以下は、連携のために必要な要件です。

連携に必要なHubSpotとSlackのプラン

HubSpot

HubSpotでは、すべての製品の無料・Starter・Professional・Enterpriseプランいずれかが導入されていれば、Slack連携が可能です

Marketing HubContent HubSales HubService HubOperations Hub
無料プラン連携可能連携可能連携可能連携可能連携可能
Starterプラン
Professionalプラン
Enterpriseプラン

Slack

Slack側は、無料プランから連携可能です

HubSpotの権限が「スーパー管理者」

HubSpotのSlack連携を設定するには、HubSpotの「スーパー管理者」の権限が必要です

スーパー管理者とは、HubSpotアカウントの管理権限を持つユーザーを指します。スーパー管理者でない場合、Slack連携の設定自体ができません

〈権限の確認方法〉
①HubSpot管理画面にログインする
②右上の [設定マーク] をクリックする
③「アカウント設定」のなかの「ユーザーとチーム」をクリックし自身の権限を確認する

もし、スーパー管理者でない場合は、組織内のHubSpot管理者に依頼して権限を付与してもらいましょう。

Slackの権限が「ワークスペース管理者」

HubSpotとSlackを連携する際、Slack側でも適切な権限をもつ必要があります。
Slackでは「ワークスペース管理者」の権限が必要で、権限がないとアプリの追加や連携設定ができません

〈ワークスペース管理者の確認方法〉
①Slackのワークスペースにログインする
②左上の [ワークスペース名] をクリックし、「設定と管理」へアクセスする
③ [ワークスペースの管理] >[メンバー一覧] から、自分の役割を確認する

ワークスペース管理者の権限がない場合は、組織内のSlack管理者に依頼して設定を行ってもらう必要があります。

Eメールアドレスの一致

HubSpotとSlackのアカウントは、同じEメールアドレスで登録されている必要があります
なぜEメールアドレスが一致していないといけないのかというと、HubSpotとSlackは、ユーザーをEメールアドレスで紐づける仕組みになっているため、異なるEメールアドレスを登録してしまうと、HubSpotのデータをSlackで正しく参照できなくなるため注意が必要です。

〈Eメールアドレスの確認方法〉
HubSpo側では、
[設定] > [全般] > [Eメール] を確認する

Slack側では、
[プロフィール] > [設定] > [Eメールアドレス] を確認する

もし双方のアドレスが異なっている場合は、HubSpotまたはSlackのどちらかのEメールアドレスに統一しておく必要があります。

接続できるSlackワークスペースは1つだけ

HubSpotは、1つのSlackワークスペースとしか接続することができません
そのため、仮に複数のSlackワークスペースを利用している場合、どれか1つしかHubSpotに連携できないので注意しましょう。
別のワークスペースに接続したい場合は、一度現在の連携を解除してから再設定する必要があります。
もし複数のSlackワークスペースを運用している場合、HubSpotと連携させるメインのワークスペースを事前に決めておくのがベストです。

HubSpotとSlackを連携させる3つの方法

方法1:アプリマーケットプレイスから連携

HubSpot管理画面のアプリマーケットプレイスからSlackと連携する手順をご紹介します。

①HubSpot管理画面のアプリマーケットプレイスにアクセスする

②「Slack」をクリックする

③Slackの詳細画面の右上にある [アプリをインストール]をクリックする

④HubSpotがSlackに対してアクセス権限をリクエストするので、[許可する]をクリックする

⑤「接続されたアプリ」の一覧にSlackがあれば連携成功

方法2:コミュニケーション設定から連携

つづいて、HubSpot管理画面の「コミュニケーション設定」からSlackと連携する手順をご紹介します。

①HubSpot管理画面の右上の[設定マーク]ボタンをクリックする

②左サイドメニューの [受信トレイ] > [受信トレイ] を選択する

③[現在のビュー] をクリックし、Slackチャンネルの接続先にする受信トレイを選択する

④リストの下に表示されている「Slack連携」セクションから [Slackに接続] を選択する

⑤メッセージを確認し、[Slackに接続] をクリックする

⑥移動先の画面で [許可] をクリックする

⑦受信トレイ画面に戻れば、連携完了

方法3:外部サービスを活用した連携

HubSpotとSlackの連携は、外部サービスを活用して行うこともできます。
外部サービスは、以下のようものを活用できます

〈外部サービス例〉
・Make(旧Integromat)
・Zapier
・Yoom

ツールにより連携手順は異なるので、サービス提供元の企業に確認をとることを推奨します。

SlackでHubSpot通知を受信する設定方法

HubSpotのアクティビティをSlack側で通知する方法は、以下の4種類です。

1. ユーザー通知
2. コミュニケーション受信トレイからの通知
3. レコードのアクティビティ通知
4. カスタム通知(ワークフローで通知)※ProfessionalおよびEnterpriseのみ

今回は、この中でもよく利用する「ユーザー通知」と「コミュニケーション受信トレイからの通知」の設定方法をご紹介します。

ユーザー通知

ユーザー通知設定をすると、HubSpot側でアクションまたはアクティビティが発生する際にSlack側で通知を出すことができます。
以下はアクション・アクティビティの例です。

・レコード作成・更新
・タスクの割り当て
・リマインダーに関するメンション

設定方法は以下です。

①HubSpot管理画面の 右上にある[設定]ボタンをクリックする

②[通知] をクリックする

③[他のアプリ] をクリックする

④Slackを [オン] にする

コミュニケーション受信トレイからの通知

コミュニケーション受信トレイからの通知設定をすると、HubSpotで設定した以下で顧客からの問い合わせが発生した際にSlack側で通知を出すことができます。

・フォーム
・Eメール
・ウェブチャット

設定方法は以下です。

①HubSpot管理画面の左サイドメニューより、[データ管理] > [連携] をクリックする

②[Slack]をクリックする

③[全般設定]タブで、コミュニケーションの受信トレイ用のSlackチャンネルを設定する

④[オン/オフ]スイッチをオンにし、HubSpotのコミュニケーション受信トレイをSlackチャンネルと同期する

⑤[Slackチャンネル]のドロップダウンメニューをクリックし、コミュニケーションの受信トレイを関連付けるチャネルを選択する

⑥[受信トレイチャネルのタイプ]のドロップダウンメニューをクリックし、Slackに同期するチャネルのタイプを選択する

HubSpotとSlackを連携させて業務効率化を促進

いかがでしたか?
HubSpotとSlackを連携することで、HubSpotのCRMデータをSlack内で確認したり、リードや商談の進捗をリアルタイムで通知したりすることができ、スラッシュコマンドの活用により業務効率化も図れます。
HubSpotやSlackを普段利用しているという方は、ぜひ検討してみてください。

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この記事を監修した人

髙山博樹

ナウビレッジ株式会社 取締役CMO

上場企業で勤務後、ナウビレッジ創業メンバーとして参画。 2年でマーケティングコンサルタントとして企業規模、業界に関わらず50社支援し、150のプロジェクトを経験。 マーケティング戦略の策定から実行(サイト制作や広告運用、SEOなど)に携わる。 CMOとしても自社のマーケティング領域におけるリード獲得やコンテンツ制作を担い、そこで得た知見を活用して社内外のマーケティング活動に役立てている。HubSpot導入支援サービスの責任者。

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