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HubSpotの新機能「リミックス」とは?AIでコンテンツを秒速再利用!使い方から活用例まで徹底解説

  • Content Hub
  • AI

2025.08.04

2025.08.04

「せっかく時間をかけて書いたブログ記事、SNSやメルマガ用にまた書き直すのが大変…」
「もっと効率よく、いろんなチャネルで発信できたらいいのに…」

そんなお悩みを抱えていませんか?

HubSpotには、既存コンテンツを一瞬でSNS投稿やメール文といった各種コンテンツに変換できるAI機能「コンテンツリミックス」があります。

本記事では、「リミックスとは何か?」から「どんなメリット・デメリットがあるのか?」、
そして「実際の活用事例」まで、わかりやすく解説します。

▼この記事の要約
・コンテンツリミックスは、既存コンテンツ(ブログ、画像、音声、動画など)を元に、SNS投稿やEメール文などをAI(Breeze AI)で自動生成する機能
・主なメリットは、①作業の効率化、②一貫したメッセージ発信、③コンテンツ資産の最大化、④新たな発想の創出
・注意点として、AI生成内容は完璧ではなく、チェックと編集が不可欠
・利用可能プランはContent Hub Professional以上。SNS投稿やSMS生成には別途要件あり

こんな方におすすめ

  • コンテンツはあるのに、SNSやメルマガまで手が回らない方
  • 少人数で複数チャネルの運用を任されている方
  • 既存コンテンツを活用して効率よく成果を上げたい方

HubSpotの運用にお困りではありませんか?

  • ・HubSpotのAI機能を使ってコンテンツ制作を効率化したい
  • ・HubSpotのコンテンツリミックス機能の使い方がわからない
  • ・HubSpotをもっと効果的に使いたい

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HubSpot運用支援のプロフェッショナルが、貴社の状況やニーズに応じて伴走型支援によるスムーズな定着を実現します。

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HubSpotのコンテンツリミックス機能とは?

HubSpotの「コンテンツリミックス機能」とは、既存のコンテンツをAIの力を使って瞬時に別のフォーマットに変換する機能です

たとえば、ブログ記事をもとに、SNS投稿やメルマガ用の文章を生成する、といったように「1つのコンテンツから、複数の用途に対応したバリエーションを短時間で作成する」ことができます。

コンテンツリミックスでは、HubSpotのAIである「Breeze AI」を使用して別のコンテンツ形式にしています。

従来、ブログ記などを公開した後は、各種チャネルに展開するにあたって、X(旧Twitter)やFacebook、LinkedIn、メールなど、それぞれのチャネルに合わせて文章やコンテンツを「一から作り直す」必要がありました。加えて、投稿したいチャネルの数だけ工数が増えるため、担当者にとっては負担の大きい作業でした。

こうした課題に対して、コンテンツリミックスを活用すると「書き直し・作り直し」作業をAIが代行してくれます。

元の文脈やトーンを理解したうえで、指定フォーマットに適したアウトプットを自動生成してくれるため、コンテンツの再利用(リミックス)をスピーディに行えます。

関連記事:
HubSpotのAI「Breeze AI」の機能や使用例をご紹介!

コンテンツリミックス機能でできること(2025年7月時点)

コンテンツリミックス機能は、多種多様な形式の既存コンテンツを利用することができます。

それぞれの変換で、どのようなアウトプットができるのか解説していきます。

再利用できる既存コンテンツのタイプ

コンテンツリミックスでは、以下の種類の既存コンテンツを元にして、新しいコンテンツを生成できます。

・ブログ記事/URL/テキスト/PDF
HubSpotでホスティングされているコンテンツ、ブログ記事、自社ウェブページ、外部ウェブサイトページ、テキストドキュメント、PDFファイルなど

・画像
既存の画像ファイル、またはアップロードされた新しい画像ファイル

・動画
ウェビナー、インタビュー動画、その他の動画(例:.mov/.mp4など)

・ポッドキャスト/音声
HubSpotでホスティングされている既存のポッドキャストエピソード、またはアップロードされた新しい音声ファイル(例:.aac/.aif/.m4a/.mp3など)

生成できるコンテンツ(出力)の種類

既存コンテンツから、AIによって以下の多様な形式のコンテンツを生成できます。

・ブログ記事
・ウェブサイトページ
・ランディングページ
・SNS用投稿文
・マーケティングEメール
・画像
・ポッドキャストエピソード
・ショート動画
・広告
・SMSメッセージ

リミックステンプレートの活用が可能

HubSpotであらかじめ用意されてる「リミックステンプレート」を利用することで、目的に応じたコンテンツを素早く生成することができます。

▼用意されているテンプレートの種類

・コンテンツを幅広いオーディエンスにプロモーションするためのテンプレート
・コミュニケーションを促すためのテンプレート
・ブログ記事のアイデアのブレーンストーミングのためのテンプレート
・コンテンツの存在感を高めるためのテンプレート
・ターゲットを絞ったコンテンツキャンペーンを行うためのテンプレート

コンテンツリミックス機能の活用による4つのメリット

コンテンツリミックス機能がもたらすメリットは、単なる時間短縮だけにとどまりません。
ここでは、この機能を利用することで得られる主な4つのメリットをご紹介します。

メリット1:コンテンツ作成の効率化

もっともわかりやすく、かつインパクトの大きい効果が、コンテンツ制作の効率化です

1つのブログ記事を起点に、複数のSNS投稿案やEメール文面を瞬時に生成できるため、これまで手作業で行っていた文章作成の負荷が大きく削減されます。

削減できる作業
SNSの投稿文作成、Eメールの件名や本文作成、媒体別の調整

生まれる時間
新規コンテンツの企画、分析業務、顧客との対話など戦略的な業務

とくに、少人数で複数チャネルを運用しているマーケティングチームにとって、この効率化は非常に大きなメリットです。

メリット2:マルチチャネルでの一貫したメッセージ発信

複数のチャネルで情報発信を行う際、メッセージに一貫性を持たせることはブランド構築のうえで欠かせません。

リミックス機能を活用することで、1つの核となるコンテンツをもとに、各チャネルに最適化された文面を生成することができるため、メッセージの軸がブレにくく、企業として一貫したメッセージ発信ができるという特徴があります

チャネルごとに担当者が分かれていても、ツールを通じてトーンや訴求ポイントの統一がしやすくなり、
受け手側にとっても、どのチャネルで情報に触れても「同じブランド」として認識されやすくなります。

メリット3:コンテンツ資産の価値最大化

丁寧に作り込んだブログ記事を、1回の公開だけで終わらせてしまうのは、非常にもったいないことです。
リミックス機能を使えば、そのコンテンツをさまざまな形で再活用し、資産としての価値を最大限に引き出すことができます

・公開直後
複数の切り口でSNSやメールに展開し、拡散を加速

・公開から数ヶ月後
人気記事を「要点3つで解説」「今読んでおきたい〇〇」など、新たな角度で再活用

このように、1本のコンテンツの寿命を延ばしながら、継続的に流入を生み出すことができます。

メリット4:新たなコンテンツの切り口やアイデアの発見

AIが生成するリミックスコンテンツには、時に想定外の切り口や表現が含まれており、それが新しいアイデアのヒントになることもあります

「この言い回しは、自分では思いつかなかった」
「この視点で要約すれば、あのターゲット層に響きそう」

こうした“気づき”は、コンテンツのマンネリ化を防ぎ、読者視点の改善にもつながります。
コンテンツ制作の質を高める意味でも、リミックス機能は有効な補助ツールといえるでしょう。

注意すべきデメリットと利用上のポイント

コンテンツリミックスは強力な支援機能ですが、もちろん万能ではありません。
AIツールを効果的に活用するには、特性を理解したうえで、適切に使いこなす視点が求められます。
ここでは、リミックス機能を使う際に押さえておきたい注意点を紹介します。

デメリット1:AIが生成した文章は「完璧」ではない

AIによるリミックス機能は非常に便利ですが、生成される文章はあくまで「下書き」と捉え、必ず人の目で確認し、編集するべきです

不自然な日本語
文法的には正しくても、どこか機械的な印象を与える言い回しになることがあります。

文脈のズレ
元のコンテンツの意図や専門的な文脈を正確に理解できず、要点がズレてしまう場合があります。

・情報の欠落や誇張
重要なポイントが抜けていたり、逆に些細な点が不自然に強調されてしまうこともあります。

▼ポイント

・生成された文章は、必ず人間の目でチェックする
・自社の表現として修正・加筆する
・AIにすべてを任せるのではなく、あくまで“優秀なアシスタント”として活用する意識をもつ

デメリット2:既存コンテンツの質に大きく依存する

リミックス機能は、ゼロから情報を生み出すものではありません。
ベースとなるコンテンツの内容を再構成して出力するため、既存コンテンツの質がそのままアウトプットの質に直結します

・情報が薄く結論が曖昧な記事 → 要点のぼやけたSNS投稿に
・構成がわかりにくい記事 → メール文としても伝わりにくい内容に

コンテンツリミックスの効果を最大限に引き出すには、読者視点でよく設計された、質の高いコンテンツを前提とすることが重要です。

デメリット3:創造性の限界

リミックス機能は、「既存コンテンツを再活用する」領域では非常に優れています。
しかし、「ゼロから何かを生み出す」創造性に関しては、やはり人間の役割が欠かせません

たとえば、

・市場のトレンドをふまえたキャンペーンのアイデア出し
・ターゲットの感情に訴えかけるストーリーテリング
・商品やサービスの根本的な価値訴求の設計

といった領域では、人間ならではのクリエイティブな思考や経験が求められます。

AIで効率化できるところは任せ、人間はより戦略的・創造的な領域に集中する。
この役割分担こそが、AI活用時代のマーケティングの前提となっていくでしょう。

コンテンツリミックス機能が利用できる製品・プラン

HubSpotのコンテンツリミックス機能は、以下の製品とプランで利用可能です。

•Content HubのProfessionalプランまたはEnterpriseプラン

また、コンテンツリミックスで特定の種類のコンテンツを生成する場合には、追加の要件があります。

・ソーシャル投稿を生成したい場合
Marketing Hub ProfessionalまたはEnterpriseアカウントが必要です。

・SMSメッセージを生成したい場合
マーケティングSMSまたはSMSショートコードの追加オプションが必要です。
また、AI機能を利用するには、アカウント管理設定で生成AIツールへのアクセス権を付与する必要があります

【シーン別】リミックス機能の具体的な活用イメージ

では、実際のビジネスシーンでリミックス機能はどのように活用できるのでしょうか。具体的な活用イメージを3つのシーンに分けてご紹介します。

活用シーン1:BtoB SaaS企業のコンテンツマーケティング

課題
・ブログ記事の公開で手一杯
・SNS投稿やメルマガ作成が後回しになりがち
・チャネルごとの文面調整に時間がかかる

活用法
・ブログ執筆後、リミックス機能で「SNS投稿」に変換
┗LinkedIn向け:フォーマルなビジネス向け文章
┗X向け:問いかけ型のキャッチーな短文+ハッシュタグ
・「Eメールにリミックス」で見込み客向けのナーチャリングメールも自動作成

効果
・約1時間かかっていた作業が15分に短縮
・浮いた時間で次の企画や顧客対応に注力可能に

活用シーン2:D2CアパレルブランドのECサイト用コンテンツ

課題
新商品を紹介するブログは書いたが、SNS用コピーが思いつかない
・ビジュアルと相性の良い言葉選びが難しい

活用法
特集ブログを「Eメールにリミックス」し、すぐに顧客に配信
・「SNS投稿にリミックス」でInstagram/Facebook用の短文を自動生成
┗商品の特徴を引き立てるキャッチコピーを複数活用効果
ブログ・メール・SNSの連携がシームレスに
・統一感のある発信が売上とブランド認知につながった

活用シーン3:オウンドメディアの編集

課題
過去の優良コンテンツが埋もれてしまっている
・再投稿だけでは新鮮味に欠ける

活用法
アクセス分析で人気記事を特定
・記事を「SNS投稿にリミックス」し、異なる切り口の投稿文を複数生成
(例)「この記事の要点を3行でまとめると…」「1年前の予測は当たったのか?」
・生成文をアップデートし、再発信効果
過去コンテンツが再注目され、新規読者の獲得につながった
・少ない工数でメディア全体の活性化を実現

コンテンツリミックス機能は、コンテンツマーケティングの心強い”伴走者”

いかがでしたか?
この記事では、HubSpotの新機能「コンテンツリミックス」について、その概要から活用メリット、注意点、実際の利用シーンまでを解説しました

コンテンツリミックス機能は、私たちの仕事を奪う存在ではありません。
むしろ、時間がかかる定型業務を代行し、マーケターがより創造的な業務に集中できるよう支えてくれる“アシスタント”です。

この機能をうまく活用できるかどうかで、コンテンツマーケティングの成果は確実に変わってきます。

HubSpotの活用は、私たちにお任せください

ナウビレッジ株式会社は、HubSpot認定パートナーとして、コンテンツリミックス機能をはじめとしたAI活用支援や、マーケティング/営業活動全体の仕組みづくりをご支援しています。

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この記事を監修した人

髙山博樹

ナウビレッジ株式会社 取締役CMO

兵庫県出身。東京工業大学 修了。 上場企業で勤務後に参画。 取締役CMOとして広告・SEO・Webサイトといった多様な集客手法とCRM/SFA/MAに精通。 年間自社リード250件の体制を構築。 HubSpot導入・構築支援、拡張アプリケーション開発サービス責任者。

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